人生のヒント シンラインのインド1周の旅

大学卒業後に就職せずに皿洗いをしてインド1周の旅へ!人生のヒントが詰まった20代の記録。

睡眠薬強盗⁉︎この旅最大の危機

とうとうその日がやって来た、この旅最大の危機です。まだ旅に慣れていない私は、ビクビクしてたのだろうと思います。アジャンターへと石窟遺跡のある町へバスで移動しました。バスを待っている間、物腰柔らかなインド人(以降彼と記載)に声をかけられました。遺跡を見にいくと言うと、自分も同じだと気さくに話しかけてきました。そのあとは特に話さず、遺跡に到着しそこでまた話しかけられ写真を撮ってもらったりしながら一緒に遺跡を見ました。

見終わって

彼「どこに泊まるの?」

私「そこに泊まろうと思う」

彼「僕もそこに泊まるよ」

チェックインし、その後

彼「僕の部屋で話しない?」

私「わかった。後で行くね。」

何故か全財産入ったカバンを持って彼の部屋へ行きました。その時は自分のそばに置いておく方が安全と考えたからです。

そして彼の部屋へ

彼「遺跡楽しかった?」

私「見れて良かった」

彼「そうだ、クッキーあるけど食べる?」

その時新品の袋の空いてないクッキーを開けて、私に渡しました。

私「ありがとう。」

そして一口食べて、30秒くらいで急にめまいがしました。

私「調子悪いから、部屋に戻るよ」

彼「一緒にいくよ、、。」

やばい、睡眠薬強盗だととっさに感じた私は、走って逃げたはず。でも全く記憶がありません。

目が覚めたときは、ホテルの部屋に一人でした。

記憶が混乱していて起きて思った事は、ちゃんと野菜食べないと調子悪くなるなと思いました(笑)。

ホテルのフロントに降りたところ、

ホテルの人「大丈夫か?廊下に倒れていて医者呼んだぞ。睡眠薬飲まされたみたいだね。」

私「?!、あーそういう事か」

どうやら私はカバンを抱えたまま、ホテルのフロントから見える位置でうつ伏せに倒れていたそうです。何も取られずにお金も全部無事でした。

まだ睡眠薬の影響で気持ちが悪く、もう1泊したかったのですが、ホテルが、予約で満室との事でホテルのフロントの脇の従業員の椅子でしばらく休ませてもらい。次の場所へ移動しました。

助けてもらえてありがとうとホテルの人に言ったかも、混乱していてあまり覚えていません。今更ですがホテルの方々ありがとうございました。

この日を境に私の考えが大きく変わります。

そうか、俺はラッキーなんだ、こんだけの事があっても何もとられなかった。ついてる! 昔ラッキーマンというマンガがあって、「実力はないがツイて、ツイてツキまくる」ヒーローの話を思い出しました。この根拠があるのかないのかわからない自信が、この後の旅を劇的に変えます。

何も怖くなくなった私は、自分の中に不思議な強さを感じながら、この出来事に感謝し次の町へ行きました。

今まであまり、食事も合わない感じで多くは食べれず、バナナやお菓子を食べることも多かったですが、この日はたらふくカレー味のチャーハンを食べ、「これから楽しむぞー!」と思いながら、パワーがみなぎってきました。

睡眠薬強盗に出会った時、なんか違和感があったのにその直感を無視してしまいました。この旅カンは大事だと思いました。そして、退路の確保も大事だと(笑)。

ビクビクしていた私が、自分を根拠のない自信と自分の直感を信じて旅を続けられる大きなきっかけとなりました。

写真はその石窟遺跡です。

彼にとってもらった私も写っている写真もあろのですが、ここには載せていません。睡眠薬強盗に写真を撮ってもらうなんて滅多に無いですよね(笑)!

 

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